近年、ウィスキーの値段がどんどん高騰していることはご存じでしょうか?

特に「ジャパニーズウィスキー」と呼ばれる、日本の国産ウィスキーが人気で、ここ数年で市場価格が2倍にも、3倍にも増えているウィスキーもあります。

ウィスキーを飲む方だけではなく、転売目的で売買する人も増えており、メルカリやラクマなどのフリマアプリでの取引の数も増えています。

そして、売買が活発になった市場には必ず「偽物」が出現します。

2018年に実際にフリマアプリで偽物のウィスキーの詐欺事件がありました。

偽物の高級ウイスキーをフリマアプリ(メルカリ)で販売して捕まったという事件が、8月下旬に報道された。
報道によると、東京都の古物店の店員2人がサントリーの「響30年」の空瓶と箱に偽物のウイスキーを入れ、2017年6月ー7月に仙台市の男性に偽のウイスキー5本を販売し、計99万円をだまし取ったとして詐欺と商標法違反の疑いで逮捕されたという。

出典:弁護士ドットコムニュース

このニュースの「響」のように高額な人気のウィスキーは特に狙われやすいです。

日本のウィスキーの中でも、サントリーの響・響12年・山崎(ノンヴィンテージ)・山崎12年・山崎18年あたりが特に注意が必要です。

ウィスキーの場合には、12年や18年の表記がある種類の方が基本的に値段が高くなります。

だったら、山崎50年や響30年の方が高く売れるし、偽物を作る業者に狙われやすいんじゃないの?と思うかもしれませんが、長い年数のウィスキーの偽物は逆に少ないです。

その理由は、これらのウィスキーの偽物の作り方が

「本物のウィスキーの空き瓶に別のお酒を入れる」

方法で作られているからです。

なので、そもそも空き瓶が手に入りにくい希少なウィスキーの偽物は作られないということになります。


画像:ヤフオクで実際に売られている響の空き瓶

目次

  1. ウィスキーの偽物の見分け方

    1. キャップで見分ける
    2. シールで見分ける
    3. 液体(中身)で見分ける

ウィスキーの偽物の見分け方とは?

先ほど紹介したように、多く出回っているウィスキーの偽物は、「本物の空き瓶」に「違うお酒」を入れる方法で作られています。

なので、ラベルや瓶は本物なので、この部分では見分けることが難しいです。

見分ける一番のポイントは、「キャップの封印」になります。

フリマアプリでのウィスキーの偽物の見分け方①キャップ


上の写真はサントリー山崎18年の正規品のキャップの拡大写真です。

偽物を見分けるポイントは、たとえ瓶やラベルが本物だとしても、キャップの封印はよく似せたコピー品になっている点です。

本物の特徴を知ることで、偽物を見分けることが出来ます。

キャップの見るポイントは主に4か所あります。

切れ込みの角度

キャップの封印には破線の切れ込みがあります。

偽物では、角度が本物に比べて急になっていることがあります。

切れ込み(縫い目)の位置

偽物の山崎のキャップでは、切れ込みの内、横にまっすぐ入っている方の切れ込み(縫い目)の位置が違うことがあります。

縫い目がボトルネック(瓶が細くなっている部分)に近い場所にある場合は要注意です。

刻印の深さ

山崎のキャップには、「SUNTORY WHISKEY」または「SUNTORY SINGLE MALT WHISKEY」と刻印がしてあります。

この刻印の深さが、本物と偽物では違っている場合があります。

本物に比べて浅かったり、逆に深すぎる場合は注意してください。

文字の部分以外の横線の刻印が汚い線になっている場合もあります。

ラベル全体の質感

本物と偽物でラベルの質感が違う場合があります。

本物の山崎のラベルはマットな質感の黒ですが、偽物のラベルは本物に比べて光沢がある素材が使われている場合があります。

響の場合・・・キャップの特徴で見分ける

同じくサントリー系のウイスキー「響」の場合には、キャップフィルムの切れ込みの形が独特なので、本物の切れ込みの形を覚えておくと本物かどうかを判断する基準になります。

フリマアプリでのウィスキーの偽物の見分け方②シール

サントリーの山崎にはマイレージシールというシールが貼ってある場合があります。

このシールが貼ってあるウィスキーは本物の可能性が高くなります。

ただし、シールがもともと貼ってあった空瓶を入手して、偽物を作っている可能性もゼロではないので、シールが貼ってあればちょっとは信頼度がアップするという程度になります。

フリマアプリでのウィスキーの偽物の見分け方③液体の色

偽物は中身を入れ替えているので、本物と比べた場合には中身の色が違う場合があります。

ただし同じような琥珀色の液体なので、実際に本物を横に並べて見比べて、ちょっと違和感を感じる程度なので、フリマアプリの写真で見分けるのは難しいです。

ウィスキーの見分け方(まとめ)

サントリーの響や山崎の偽物は、瓶やラベルは本物の場合があるので、キャップの部分で見分ける方法がお勧めです。

メルカリやラクマ、PayPayフリマなどのフリマアプリで出品されているウィスキーが本物かどうかを見分ける場合には、キャップ部分がしっかりと写っている写真を参考に真贋判定をします。

もし、はっきり写っている写真がない場合には、出品者にコメントをして、写真を見せてもらいます。

コメントに対してなかなか対応をしてくれない出品者だったら、その時点で、お得な商品だったとしても買わないという選択もありです。

個人的には、フリマアプリでウィスキーを購入することはおすすめしません。

楽天市場などで販売している業者から購入するほうが、安心安全です。

楽天ならお得なセールやサービスを組み合わせれば、ポイントがいっぱい貰えて、フリマアプリで購入するよりもお得になる場合もあります。